基本情報(スペック) | |
フェース面積 | 100sq.in |
平均重量 | 285g |
平均バランス | 325mm |
RA値 | 68 |
フレーム厚 | 23-26-23mm |
ストリングパターン | 16/19 |
長さ | 27in |
グリップサイズ(国内発売) | G1/2/3 |
試打前の考察
その①
フェーストップ部のグロメットホールが様々な方向に向いていてストリングが可動するように作られている模様
以前のSXシリーズでも「弾道補正」ということでグロメットの方向が縦横にストリングが可動するように作られていて、それをさらに最適化した形がこのような方向になったようです
その②
フレームサイドの溝(しなりを生み球持ちを良くする為の物)は健在で、前作よりは浅く、短くなっているために、反発力が向上しそうな感じ
その③
フェースの形が縦長(ラウンド形状では珍しい)になり振りぬきが良さ様な印象、ストリングのスパンは比較的均一になり中心部も目が粗くなりスピンのかかりも良さそう
その④
RA値は前作同様68(前作sx300(300g)のモデルは64)でフレームのしなり感はそこまで違いはなさそう
その⑤
シャフト部はかなり細くシェイプされ三角形は小さくなり、振りぬきの良さとフレームの剛性は高くなりそうな感じ
デザイン
全体的には黄色(パールがかった感じ)で黒の部分は特徴的で模様が加えられて、実際近くで見るとかなり高級感のある感じ(個人的には好きなデザインです(^^♪)
ここからは個人的な実際の使用感をお伝えします
ストローク
- 前作に比べ飛び(伸び)が良い
- 威力のあるスピンがかかる
- 球持ちが長め
- 雑振動は少なめ
前作に比べ、格段にボールの飛び(伸び)は良くなったと思います。前作では球持ちが長く乗る感じは良かったのですがボールの失速感があり、もう少し飛んでくれたらと思っていましたが、今作はその部分が補われたように思います。スピン性能は不思議とスピン量が多いものの球威が落ちにくくいわゆる「生きたボール」が普通に打ってもパワーのあるボールが行く感じがしました。打球感はダンロップの特徴でもある柔らかい感じ雑振動が少なく、インパクト時の「クシャ」としたフレームの負け具合はダンロップ特有ですね。
ボレー
- 面ブレが少ない
- 飛びはやや抑え気味
- 乗ってる感強め
- 弾き感弱め
何よりの驚きは、ラウンド形状なのにボレーの面ブレはほぼ感じない所。おそらく大半のラウンド形状のラケットはフェースの形が丸型なのに対しこちらのsx300シリーズは縦長のフェース形状の為、少し外してもバタつくことが少なく、かなりコントロールしやすかったです。打球感もボックス形状かと思うほどの乗り感で、運んで行くイメージ、バックボレーのスライスの乗りはラウンド形状とは思えないほどの感じでした。飛びに関しては、カーンとはじくわけではないので抑え気味です、しかしボックス薄ラケと比べると確実にパワーはあります。
正直、ボレーのこの感触は驚きでした。ラウンド形状がどうも苦手な方でも扱えるレベルの出来栄えだとおもいます。
ゲームでの使用感/サーブ
- 力むと弾きを感じる
- スライスなどのゆるいスイングは乗りよし
- 球威で押すには向かない
- 長めのラリー向き
- 抑えが効いて安定感UP/サーブ
実際ゲームで使うと、ラリーで感じていた反発力の良さが裏目に出た感じで、力んでしまったときに乗りを感じ感じにくく弾いてしまうイメージでした。しかし、スライスなどのゆるいスイングの場合はしっかり乗ってくれるので暴発も少なく良かったです。ベースラインからのストロークの球威で押し込む戦術にはあまり向いていない印象ですが、スピードを抑えてコースや回転などの揺さぶりでじわじわ相手を崩していく戦法には向いているのかと思います。
サーブに関しても、スピードはそこまで出ないですが急激に回転がかかりすぎるということもなく素直な飛びなので、安定したサーブを打てる感じでした。
どのショットにおいても、かなり平均点高めの印象で初級~中級者などには扱いやすいと思ってもらえるラケットでした。
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