基本情報(スペック) | |
フェース面積 | 97sq.in |
平均重量 | 310g |
平均バランス | 310mm |
フレーム厚 | 21-22-21mm |
ストリングパターン | 16/20 |
長さ | 27in |
グリップサイズ(国内発売) | G2/3 |
RA値 | 68 |
試打前の考察
その①
グロメット(バンパー)フェース3時9時あたりまでフレームを覆っています。フレームに傷がつきにくい事はもちろん。このバンパーのおかげで打球時のトップ側の面のブレも少なくなりそうです。
その②
ストリングパターン16/20と密でいて、グロメットホールも標準的に小さく打球感はぼやけにくくハッキリした感覚が手に伝わりそうです。画像にはないですが標準搭載のグリップもレザーグリップ(革)となっていますので、打球感や打ちごたえに特化したモデルの様です。
ストローク
- 打球感ハッキリ・しっかり
- フレームの強度高め
- 軌道は低め
- アシストはほぼナシ
見るからに高難易度のハードスペックで実際の使用感も見た目通りの感じでした。打球感はしっかりした感じでスポットでとらえた時の感触はかなり良かったです(変にタイムラグもなく力が伝わる感じ)しかし、スポットを外すと飛ばなくそしてかなり硬く感じました。スポットでとらえれば打球感や飛びはほかのバボラの機種にはない癖のない感じ。バボラのラケットがパワーがありすぎて敬遠されている方でも十分納得のアシストの無さです。勿論、スピン系ではなくフラットドライブ系・タッチ系の方にオススメです。良い意味で昔ながらのボックス形状の感触が感じられるラケットです。
対抗機種としては、ヘッド:プレステージpro・ウィルソン:ブレード18/20・テクニファイバー:tf40(315g18/20)・ヨネックス:vコアpro97D
ボレー
- 面ブレ少なめ
- 飛びは控えめ
- 弾き弱め
- コントロール性は高い
- スポットでとらえる事が条件
フレームがしっかりしているので少々の強いボールでも面ブレや弾かれることはなかったです。飛びは控えめで、弾きも弱いので・面を合わせるだけのボレーでは生きたボールはいきませんが、弾きが弱いので面に乗っている感じが強い分、きっちりボールに入れて壁を作って足で運べば低く滑る浮かないボールが行きます。ただし、スイートスポットを外すと飛ばないのは勿論のこと、打球感もかなり硬く感じ手首などにダメージが大きいので、最低条件としてスイートスポットでとらえる事が必要になります。これだけのハードスペックモデルなので当然と言えば当然ですね。
ゲームでの使用感/サーブ
- 全く扱えないかと思いきや・・・
- 集中力を高め1打1打を大切に
- 「飛ばない」言い換えれば「飛び過ぎない」
- 威力・コントロール性バツグン/サーブ
ハードスペックの為、ゲームでは全く使えないかと思いきや、反発が弱く飛びすぎがないのでそういう点がしっかり振れる要因で、多少力んでも吹かしにくいので安心してガンガン打っていけました。勿論スイートスポットでとらえる事が最低条件なので「なんとなく」適当にボールに触りに行くとあっさりミスりますが、1球1球しっかりボールを見てボールに入る意識を持てばそれなりに何とかなる感じでした。しかし、軌道を上げて回転系のボールを打とうとすると引っ掛かりが少ないので回転がかからずバックアウトになる場面もありました。なので低めの軌道のフラットドライブでガンガン打っていく相手の時間を奪ってボレーに出てい行くという王道の戦法がやりやすかったです。
サーブに関しても、ボールの威力(重み)・スピード・狙いやすさは高めです。が、回転がかかりにくいのでセカンドサーブを安全な回転でいれていくには、かからずオーバーすることもしばしば。
実際ゲームでの使用感は、ラリー練習で感じた難しさはそこまで感じませんでした。パワーが無い分力んだ時でも入ってくれるので、飛びすぎてラケットが振れなくなっていく事がなく最後まで同じリズムで打ててたように思います。バボラらしいハイパワーではないですが、薄ラケボックスよりはパワーを感じるので、ゲーム中の不利な場面でもなんとかネット超えてくれるところも扱いやすいと感じた要因かと思います。
ただし、グリグリスピナーやラケットをしっかり振りきれない方にはただただ硬いイメージしか残らないかもしれません。
コメント