スペック・デザイン
フェース面積 | 98sq.in |
平均重量 | 290g |
平均バランス | 325mm |
フレーム厚 | 21mm |
フレックス(RA値) | 59 |
ストリングパターン | 16/19 |
長さ | 27in |
グリップサイズ | G1/2 |
つや消しのライトグレーで爽やかな感じ
バンパー・グロメットは白でさらに爽やかな感じ
正面から見たフレーム厚の厚みに差があり、この差によりしなりからくる「ねじれ」を軽減してくれているらしく、面ブレが少なくなっている模様
フェースの形状がかなり丸くスピンのかかりが良さそうな感じ(以下画像は比較画像です。)
同系統のフェース98インチと比べるとフェースの丸みがよくわかります
実際の使用感
ストローク
打球感は、RA値59の名に負けないフレームのしなり感を感じる柔らかさ。接触時間(乗り)が長いのでコントロール性が高く、まさに「ボールを運ぶ」という感覚がわかりやすい。この感じ(打球感)のラケットは他メーカーを探しても現在は見当たらないような・・・
弾きが強すぎず、多少の力みでもコートに収まってくれるところもgoodでした。とはいえ、フレーム20mm以下の薄ラケほどのシビアさ(飛ばなささ)はなく、弾かないけど飛び過ぎないので一般プレーヤーにはちょうど良い感じに思います。
スピン・スライスはしっかり乗せて、「乗ってる間にかける」感じで回転の調整・制御がしやすく、こすってかける感じのスピン・スライスはイマイチ。
メーカーのコピーで「掌でボールを操る感覚を極限まで高めた競技系モデル」とありましたが、思わず頷けるレベル。
とにかくコートにボールを収めやすい、スピードがあるか無いかは別として。
ボレー
ボレーも乗りが良く、コントロール性の高さを感じます。弾きは弱いので、面を作るだけは長くは飛んでくれないですが、その分(飛ばない分)しっかり押していけるので、かえって滑るようなボールが打ちやすかったです。
フェースが丸く、しかも弾きが弱いので面ブレしそうな感じでしたが、意外とブレが少なくビックリ!!恐らく(勝手な思いこみ)ですが、正面から見たフレーム厚の厚さ薄さがミソなような気がしてます。
決して楽に飛ぶ・飛んでくれる感じはないですが、ボレーが好きなプレーヤーなら絶対に好きな感触で安心して打てる打感ですね。
唯一の難点は、290gと軽量タイプなので、相手ボールのスピードが速く強くなってくると、それなりにブレや弾かれる時が出てきます。(重量的に仕方ないとは思います)
ゲームでの使用感
ラリーで感じた「手のひら感覚の打球感・コントロール性」は健在、正直ボールの威力は控えめ、中厚ラウンドの爆発的なスピードや・スピン性能はありません。その代わり、「ボールを置いてくる」というようなコントロール重視のプレーはしやすく、コースを狙いながら相手とのやり取りを楽しみながらポイントを取っていく展開のテニスには良い感覚でした。(派手さはないが、ちょっとずつ削っていくテニス)
気を付けないといけない所は、打点が前になって引き付けれずに打ってしまうと、全く乗らずに飛んで行ってしまします。高反発なモデルよりはシビアではないですが、慌てて前でとらえるといくらしなりがあるといっても乗らないので、タイミングには気を付けないといけません。とはいえ、打点の前後の幅も広めなので吹かしにくい方ではあると思います。
実は・・・
「スノワート」あまり知らない方も多いはず
それもそのはず
その昔、ウッドラケットの時代は有名メーカーとして名をはせた「スノワート」しかし、ウッドからアルミ・カーボンに素材が移行したときに、テニス界から撤退し。
数年前に、改めて「スノワート」ブランドとして新たなモデルを開発・発売しています。しかも現在(2023年)販売している国が日本とイタリアのみ。
まだまだ小さいブランドの為、資金も潤沢ではなく有名プレーヤーの使用は現在無いようです。
まだまだこれからのブランドの様ですが、使い心地は良かったです。
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