【ダンロップ】SX300Lite基本情報・試打レビュー(2022年1月発売)

ダンロップ
基本情報(スペック)
フェース面積100sq.in
平均重量270g
平均バランス330mm
フレーム厚23-26
ストリングパターン16/18
RA値64
長さ27in
グリップサイズ(国内発売)G1G2
メーカーカタログより

試打前の考察

その①

RA値が64と低め(sx300は68)で、普通軽量モデルは硬くなりますがこちらのモデルは270gと軽いモデルですがRA値が低くしなりや球持ちを感じやすそう

その②

ストリングパターンが16/18と粗め(sx300は16/19)で、スピンをかけやすい感じでかつ球持ちも長くなりそう

ストローク

  • ラウンド形状とは思えないしなり
  • スピン、スライスは簡単にかかる
  • ボールの威力・重みはイマイチ
  • 振って飛ばすイメージ

重量が270gと軽くさらにRA値が64と低い為、ボールに負ける(これは良い意味で)感じがあり、その負け感・柔さが球持ちを長く感じさせてくれて、ラウンド形状とは思えないしなり球持ちを感じました。ストリングパターンも横糸が18本と少なく、粗めなのでスピンやスライスなどの回転は簡単にかかります。ラケット自体の重量が無いので、ボールの威力や重みはさすがに出ませんが、ラケットが柔いのでラケットのパワーで飛んでいく事はなく、自分のスイングで飛ばす感じがつかみやすかったです。

スイングスピードがそこまで早くない方でも、ボールを追い越してスイングする感覚を掴めそうな感じでした。

ボレー

  • 弾き弱め
  • 面を作るだけでは飛ばない
  • 面ブレ・バタつきは少ない
  • 乗りを感じやすい

大半の軽量モデルは結構反発力が強く面を合わせるだけで飛んでくれるイメージですが、このラケットに関しては、反発力が低く乗る感じがありコントロール性が高い印象でした。飛びすぎやボールが浮いてしまう事が少なく、低いボールは打ちやすかったです。もう一つコントロール性が高い要因としてはフェースが縦長なのでオフセンターでヒットしても面ブレやバタつきが少なく、軽いモデルのわりに弾かれる事が少ない所です。もっと硬く・ぶれやすく・弾かれると思っていましたが実際使ってみると予想を良い意味で裏切ってきました。

ゲームでの使用感/サーブ

  • スイングが小さくなりにくい
  • 感覚を掴むには最適
  • ボールの威力に頼らないテニス
  • 1球でのエースは無理
  • 楽に回転がかかるので安定しやすい/サーブ

ラケットの反発が弱い為、ラケットのパワーが勝ってバックアウトになりにくく、基本的にしっかりスイングする意識がゲーム中でもしやすかったです。しっかりしたラケットだとちゃんとボールに入ってとらえた時はすごく良い球行くかわりに、力みや縮みがミスに直結する事が多く「チキっ」てしまう事がよくありますが、このモデルは振らないと飛ばないので変に「チキる」事もなかったです。動いて行って少し力んでオーバーパワーな場面でも良い感じでボールを掴んでくれるのでおさまりも良く、ミスの心配が減ることが最大のメリットだと思います。しかし、結構振ってもボールに威力は乗りにくいので、質の高いボールで相手を押していくには無理があります(威力で勝負は×)。ミスが少なくラリーが続きやすいのでゲームを組み立てる事に重きを置けばものすごく扱いやすいです。「試合でしっかりスイングする」「じっくりと展開を作る」といった心がけをされる方には良い練習ができるアイテムではないでしょうか。

サーブに関しては、回転が簡単にかかってくれるので安定感は高めですが、フラットサーブなどの威力は出ません。

よくある軽量モデルの対象者ジュニア・初心者専用というカテゴリーではなく、一般プレーヤーにも十分に使ってもらえる優秀なモデルでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました